紅葉のチングルマ♪

 ††White Roots††

燕岳

 

 

■標高■

■形態■

2763m

日帰り(前日車泊)

■日時■

■メンバー■

2005年10月1日

2人(らす★・白音)

■天気■

■交通手段■

曇り時々雨

マイカー(中房温泉登山口)

■登山口■

■山域■

長野県

北アルプス

 

 

 

■コース■

中房温泉登山口(5:45)→第一ベンチ(6:10)→第二ベンチ(6:30)→第三ベンチ(6:55)→富士見ベンチ(7:25)→合戦小屋(7:50-7:55)→燕山荘(8:50-9:05)→燕岳(9:30)→北燕岳(9:45)→下降点(10:20-10:45)→東沢乗越(11:55)→西大ホラ沢出合(12:35)→北燕沢出合(13:15)→ブナ平(13:40)→中房温泉登山口(14:30)

 

 【1】駐車場には1時半ごろ到着しました。既にみっちり車が停まってます。
ぎりぎり第一駐車場に停めることができましたが、縦走している方とかの空っぽの車が多いみたいですね。

人気が少なく静まり返った中、沢の音がやけに耳につきます。
仮眠を取ってから準備を整えて出発です。

駐車場から登山口まで少し距離があるのが難点ですね。
トイレも遠いよー(^^;
登山口まで移動すると、続々とタクシーがやってきて登山口はにぎやかです。

【2】 さてさて、本日は三大急登と言われる合戦尾根に挑戦です。
いきなりの急登ですが、グットタイミングで設置されているベンチがいいですね。
ほぼ30分置きに現れるベンチはリズム的にも適度です。
初心者にはとてもありがたいです。

【3】これは!!!遠く男体山で見たプレートの別バージョンですね。
これだけ酷似しているのですから出所は一緒なのでしょう。
いろんなところを歩いていると更に別バージョンも発見できるのでしょうか?

 

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【4】急登とはいえ、ずっと登り調子というわけでもなく、癒しな平坦な所もあったりします。
途中、リス君も姿を見せてくれたりして楽しく登れました。
高度を上げていくと登山道も秋色が深まっていきます。

【5】更に進むと合戦小屋に7分と3分のプレートが現れます。
写真は3分のプレート。
合戦小屋の写真はブレブレで失敗してました(^^;
小屋では山頂から降りてきたおじさんに富士山と浅間山が見えていることを教えてもらいました。
おじさんは、前日は大天井岳に登ってきたそうですが、快晴ですばらしかったそうです。
いいなー。
本日は、既に空は怪しい気配。
時間が経つにつれて雲行きは悪くなっています。

【6】合戦小屋から少し登ると展望が開けてきました。
富士山すごく薄いけど見えました。
おじさんに教えてもらわなかったら気づかなかったかも。


 



 【7】八ヶ岳方面はくっきり見えます。
【8】合戦沢ノ頭付近に到着。黄色く色づいた木々と目指す燕岳山頂が美しいです。
【9】登山道も鮮やかです。

 

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【10】餓鬼岳方面の展望。
【11】遠くに浅間山が噴煙を上げた姿も見えます。
向こうの方はまだ晴れているみたいですが、上空には嫌な雲が広がってきています。
【12】燕山荘へ向かう道の途中で合戦沢ノ頭を振り返って。
奥には特徴的な形をした有明山が見えています。
 

 【13】行く手に燕山荘が見えてきました。
かなり立派な小屋ですね。
【14】ヤマハハコ。この時期はこの花がメインです。
【15】 燕山荘に到着。あたりはすっかりガスガスです。
寒いのでレインウエアを着込みました。
・・・と、出迎えてくれたのはこんな石像。モアイ?

小屋で東沢方面の登山路について尋ねてみた所、「長いですよ。」ということです。
下山に使用するかどうかはまだ悩み中です。
小屋前で準備を整えていると、表銀座方面からやってきた単独のおじさんに声をかけられました。
槍から縦走してきたそうで、快晴ですばらしかったって・・いいなー(×2)。
おじさんはビールで休息。我々は先に燕岳に向かいました。
「山頂で会いましょう。」って声をかけられました。

 

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【16】さて、ガスガスですが山頂に向かいます。
途中、4羽の雷鳥に出会いました。
・・・と、彼らは人間が怖くないのでしょうか?
こっちに向かって突進してきます(^-^;
ハイマツの実をつつきながら我々のすぐ脇をすり抜けて去っていきました。
人馴れしすぎですw
でもかわいかったなー。

【17】これは晴天の日に見たかったなー。
よく写真で紹介されているような、岩々が沢山突き出ている山頂方面の景観が見たくてやってきたのですが、夢叶わず。
くやしーなー。
燕岳がリベンジしてねとおっしゃっております(^^;

【18】山頂到着。ガスガスです。
寒いです。誰もいません。
風も強くて長居できそうにも無いのですぐに立ち去りました。

 

 

 

【19】・・・で、燕岳山頂からは北燕岳方面に向かいました。
登山路脇にはコマクサが沢山ありました。
かなり密度が高いです。これはリベンジ必須ですね〜。
ほどなく北燕岳山頂に到着。山頂には何もありません。またまた速攻退散。
何しに来たんだか(^^;
でも、ただでは転びませんよ〜。
東沢方面にGOです。燕山荘で出会ったおじさんとは会えなくなっちゃいますが、ごめんね。

【20】・・・で、結構収穫ありでした。
こちらの方が稜線を巻いた辺りに花畑の跡らしきものが多く見ごたえありそうだと判明。
当然、今の季節はあまり花はないのですが・・・。
コマクサも燕岳から北燕岳の間にまけず、こちらの方もよさそうな雰囲気です。
ロープも張っていないでコマクサが見られるポイントって少ないんじゃないんでしょうか。
リベンジ時はこっちまで足を伸ばした方が満足度はアップしそうです。
写真はリンドウの花。天気が悪いのでつぼんでいます。

【21】途中巻くところもありますが燕山荘から北燕岳の先までの稜線はずっとこんな花崗岩の奇岩と白砂にハイマツの道で、所々に赤く色づいたコメツツジがあり幻想的な風景が続きます。
つくづく晴れた日に見たかったと思います。

 

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【22】東沢方面への下降点。
ここを下るとちょっとした広場があって風もしのげそう。ここでやっと休息。
コーヒーを入れて一息つきました。

【23】更に進むと、赤く色づいたチングルマが目立ってきます。
【24】ひげひげの果実も結構残ってました。
 

 【25】辺り一面チングルマで覆われています。
結構すごいです。
これはリベンジ時期はコマクサの時期がいいかチングルマの時期がいいか悩みますね〜。
【26】ほんのり色づいたナナカマドとチングルマ畑
【27】更に下るとゴゼンタチバナも実がびっちり。

 

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【28】木の階段を下ります。
そういえば、地図上で東沢方面への降下点付近にハシゴがあるように書いてありましたが、いまいち良く分かりませんでした。
3,4段程度のハシゴはありましたがそれのことだったのでしょうか?
もっとすごいハシゴを想像していて、今か今かと構えていたのですが(^-^;
ここまで来るとどう考えてもハシゴの書いてあった場所を通り過ぎています。
【29】ここで世にも珍しいものを発見!
赤く色づいた葉の中にチングルマの花が一輪だけ咲いていました。
びっくりです!!

【30】対面する山々もいい感じです。これは東沢岳から餓鬼岳への稜線。
こちらの稜線も白く見えますので花崗岩の稜線なのかな?

 

 

 

【31】餓鬼岳方面かな?ガスがかかっていていまいち自信がありません(^^;
【32】これははっきり判ります。
信濃富士とも呼ばれているらしい有明山。
【33】このピークは東餓鬼岳になるのでしょうか。
やはり白い山頂を見せています。奥には浅間山が見えています。
墨絵みたいですね。

 

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【34】黄色く色づいた登山道脇。東沢の登山道の方が紅葉の色づきが良い気がします。
【35】景観が開けると色づいた山の斜面が見事です。
こっちに来て良かったな〜。
【36】燕岳山頂方向を仰ぎ見て。
稜線はやはりガスが晴れません。
色づき始めた木々と白い稜線が見えたら綺麗だったでしょうね。
 

 
【37】シラタマノキ。
【38】東沢乗越に到着です。ここから対面に見えていた餓鬼岳への道が分岐しています。
【39】ここからは結構な傾斜の下りになります。
浮石がかなりあったりして慎重に通過しないと滑り落ちそう。

 

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【40】オヤマボクチかな?
目立つ花ではないのだけれど、登山道脇に沢山あって非常に存在感があります。
【41】西大ホラ沢出合に到着。
【42】沢の水は冷たくて気持ちよいです。
 

 【43】花崗岩の白い岩の間を流れる沢はとっても美しいです・・・って言っていられたのも最初の方だけで・・・。
【44】なんだか登山道の様子があやしくなってきます。 
え?ここを通るの?ここを渡るの?
・・・ってな所の連続。道が不明瞭な箇所が多くて、迷いやすそうです。
マーキングを懸命に確認しながら進みます。
視界が無いとやばそうです。
【45】こんなところも通ります。我々は経験値が低いので通過に必死です(^-^;

 

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【46】沢沿いの危険な箇所を通過し終えたと思ったら、急斜面の登りが始まります。
それほど長くはないのですが、心身ともに疲れ果てていてきつかったな。
濃紺色が印象的なツバメオモトの実。
【47】ブナ平の到着。ここまでくれば一安心です。
「一本だけ生えているブナの木を探してね」
・・・ってなアスレチック的なことが書いてありますが、気力なしなのでどーでのいーですよ状態(^^;

【48】吊橋が目に入ってきます。
今の精神状態では人工物の出現はかなりほっとします。
ここまでくればゴールはもうすぐです。

 

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【49】中房温泉登山口に到着。黄色い花が出迎えてくれました。
燕山荘の小屋の方の話では「長い」ことが大変そうに思えましたが、沢沿いの道のサバイバル的な要因の方が堪えました。無事到着できてよかった。

【50】わんちゃんもお出迎え。
ほえてますが(^^;
今回の山行は我々のレベルではぎりぎりでした。
でも、お花畑の存在やら紅葉の景観やら得たものは大きかったです。
リベンジ時もきっとこっちの道を選択してしまいそうです。

 

■駐車場情報■

 中房温泉の少し手前の橋の両側に登山者用の第1、第2駐車場があります。有明荘のところにも駐車場が有り、合わせて120台分ほどあるようです。無料ですが、近くにトイレなどは無く登山口にあるトイレを利用することになります。

 

■登山道のコンディション■

合戦尾根の道は急登の連続ですが非常によく整備されていて定期的にベンチも有り、歩きやすい道です。一方、東沢登山道は東沢乗越より上は特に問題ないと思いますが、東沢乗越からの下りは浮石のある急な道で注意が必要です。沢沿いに出るとペンキでのマーキングはありますが非常に道がわかりにくく気を使います。多分、川の流れが変わるせいかとも思いますが、マーキングが対岸に飛んでいたり、昔付けられた梯子が川の流れの中にあり、道は別の方へ誘導されていたりします。下りでは沢伝いに高巻きの道への分岐まで行けば何とかなりますが、登りでは合流してくる沢も多くより慎重なルートファインディングが必要と思います。山歩き経験の少ない方や時間に余裕の無い方はこちらの道を使用しない方が良いと思います。

 

■膝日誌■

対策:軽登山靴・トレッキングタイツ

痛みの度合い:★★☆☆☆

 

 
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