白く凍る!

 ††White Roots††

天狗岳

 

 

■標高■

■形態■

2646m

日帰り

■日時■

■メンバー■

2006年12月2日

2人(らす★・白音)

■天気■

■交通手段■

 曇り

マイカー

■登山口■

 ■山域■

 

 八ヶ岳

 

 

 

■コース■

 渋の湯(8:05)→黒百合ヒュッテ(9:55-10:05)→東天狗(11:05-11:15)→黒百合ヒュッテ(12:05-12:50)→渋の湯(14:30)

 

毎回、毎回、何処に行こうか・・・ってことでかな〜り悩みますが、今回は(今回も、かな・・・。)仕事が立て込んでいてお疲れモードもに入っていたこともあり、遠征はちょっと・・・でも、先週逃してしまった霧氷、なんとか見れないかしら・・・と、楽して良い景色が見たい訳でありまして(^-^;

・・・で、それほど遠くないから朝出発でOK、タイミングが良ければ霧氷も期待できる八つエリアに行くことになりました。
場所は2年前の11月上旬頃にも行ったことがある編笠山の予定でした。
・・・・・・。
ハイ、「でした。」 なのです。
林道の通行止めを食らっちゃいましたorz
完全に事前調査不足です。

さ〜て、どうする??
道路脇で鈍い頭を回転させて行き先を吟味しまして、決めた先は天狗岳です。
実は、ここも今週末の候補の一つに上がってたのですが、なにぶんお疲れモードの体にはちょっと厳しいかしら・・・。
ということで却下してたんです。

しかし、本日我々の装備は6本歯アイゼンとストックのみ、これで行けるのか??
「まあ、行けないようだったら中山まで、もしくは黒百合ヒュッテまで行ければいいんじゃない?」・・・と、らす★。
今年初の樹氷が見れたら良しかな?
ということで、ひとまず渋の湯へ向ってみることにしました。

【1】渋の湯到着・・・が、なんだか辺りは真っ暗。
・・・っていうか、辺りはもう霧氷ってます(^-^;
今日はそんなに天気予報は悪くなかったはずなんですけど、予想以上に天候は悪い模様。
う〜ん、どうしようか??
なんどなく気乗りがしないのが半分、でもこんなに霧氷ってるのを見るのは今年は始めてで、
これで晴れてくれたらきっと素敵な景色が広がってくれるんだろうな、という期待も半分。
うだうだ悩んでても仕方ないし、時間が経てば経つほど行けなくなっちゃいます。
行けるところまで行ってみようか、ということで歩き始めました。
でも歩き始めた時は、この天候では天狗岳まで行くのは9割9分ぐらい無理だな、ってあきらめモードだったのですが・・・。
【2】歩き始めから木々はうっすら白く凍ってます。登山道はパウダースノーで薄化粧されてます。
我々より先に歩いている人は誰もいないみたい。
駐車場も車は他にありませんでした。
【3】標高を上げていくとともに白さがだんだん増していきます。
空も白いまんま。


 

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【4】白く凍った木々もだんだん氷の厚みが増してきます。
登山道も凍った部分が現れはじめてつるつる滑ります。
やせ我慢して歩くよりは、アイゼンは早めに装着しちゃいます。
しかし、まだまだ空はどんより白いまま・・・樹氷って青空の中で見るほうが輝いてみえますね。白いお空の下では、美しさよりは冬の厳しい表情の方がが勝ります。
それもまた美しいのですが、やっぱり青空の下で見たいとうのが本音です。
【5】黒百合ヒュッテに到着しました。
ここまで下山する単独の女性1人、男性1人とすれ違ったのみでした。
他の登山者は誰もいませんね〜。
ここから先も誰も進んでいない様子です。
【6】小屋の温度計はマイナス11℃を示してます。
この先は更に寒くなるはず、グローブを装着、登りで脱いでしまっていた防寒着を着込んで更に先に進んでみることにしました。

 
【7】切れそうで切れない雲、ちょっとでも青空が見えたらいいのに・・・。
【8】中山峠に到着しました。
【9】木々の間から覗いて見ると、雲ってはいるものの視界はそれほど悪くはない様子です。
こっちはしらびそ小屋方面になるのかな?

さて、まだもうちょっと進めるかしら??
ここから先は地面の雪の厚みも増してきて歩きやすくなります。
天狗岳が見えるところまで行けるといいな・・・トレースはありませんが更に進んでみることにします。
夏に一度通っている道であることは冬に歩くのに非常にプラスの要素になってます。
特に雪山ですから、知らない道を歩くより断線安心感がありますね。

 

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【10】少し進むと、樹林帯を抜けて目の前に天狗岳が現れました。
そこはモノトーンの世界、白く凍った天狗岳・・・すごい!!!
とにかく感動した瞬間!

グローブを脱いで写真を撮ります。
・・・めっちゃ寒いよ〜。
樹木が途切れると、ここまでの道のりでは感じられなかった強い風がびゅんびゅんと体に体当たりしてきます。
たまらずフェイスマスクを装着します。
【11】こんなに寒いのに道は凍結してなく、10〜20cm程度の新雪が覆っているのみ、6本歯アイゼンでもまだ先に進めそう。
このまま凍結箇所が現れなければもしかしたら天狗岳までいけるかも。
【12】ちょびっと青空見えた・・・かな?
青空と白い世界を待ちわびます。
 
 

 



【13】にゅう方面。
【14】先週行った北八つ方面。
あっちも霧氷になってそうだな〜、一週で大分様子が変わりますね。
霧氷ってタイミングが重要なんだなぁ。
蓼科山もちょびっとだけ姿を見せてます。
【15】トレースのない新雪を踏みしめながら進みます。
 
 

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【16】天狗岩。
【17】若干、前日歩いた方のものらしきトレースあり、雪はほとんど付いてないのでほぼ夏道を進みます。
そして、天狗の奥庭方面への分岐に到着。
【18】東天狗岳の山頂に到着!
ここまで、通過困難箇所もなくたどり着くことができました。
山頂碑にはびっちりエビノシッポ、いちだんと風が強くなって、時折氷の飛礫がびちっと顔に当たって痛いです。


【19】ここから見る西天狗岳の景観、好きなんですよね。
はじめてみる白いここの景観、寒い中何度もシャッターを切ります。
【20】南八ヶ岳方面は・・・分厚い雲が上空を覆っている様子です。
何とか雲が途切れてくれないかな。。。
少しは粘ってみたものの、途切れる様子がなくあきらめました。
寒いですしね。
西天狗岳の方に向かう時間もないので、下山を開始することにしました。
この景観は、しっかり目に焼き付けて・・・青空は見ることはできなかったものの結構満足です。
【21】白い木々は美しい。
 
 

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【22】十字架のかかるクリスマスツリー。
【23】空が青かったらな・・・。
この辺りでこれから山頂に向う男性二人組みとすれ違いました。
今日登って来た人に始めて会いました、なんでこんなに人が少なかったのかな?
【24】2つの天狗岳を眺められる場所まで戻ってきました。
やっぱり青空の中でもみたかったな〜。
また来る時は青空の日に・・・絶対再トライします!

 

 

 

【25】そして白い稜線の風景とお別れして、樹林帯を下ります。
黒百合ヒュッテまでの凍結+岩のミックスの道よりは、稜線の方が断然歩きやすかった(^-^;
良いタイミングに行けてよかったな。
【26】黒百合ヒュッテまで戻ってきました。
単独男性がテント設営中でした。
ヒュッテでは、山菜(だったかな?)うどんをいただきました。
冷えた体がぽかぽかあったまってとってもおいしかった♪
【27】おなかいっぱいになった所で黒百合ヒュッテを後にして下山します。
霧氷と青空が見られなかったことがちょっと心残り、もう少し待ったら見れたかな?
ちょっと後ろ髪が引かれつつ・・・。

ヒュッテから下では、これから登ってくる人たちと結構すれ違いました。
一泊される方の方が多いのですね。

 

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【28】霧氷で凍った苔を楽しみつつ・・・。
【29】立派なしもばしら!
しもばしらって踏みたくなりますよね♪
踏んで遊んでたら、らす★にこんなに成長したのに踏んじゃったらかわいそうって言われちゃった(^-^;
登りのときは霧氷が着いていた下の方の木々はすっかり解けてました。
【30】渋の湯まで戻ってきました。
出発時には悪天候で見えなかった景観。
ちょっとは天候は回復したのかな?

こんなに白い木々が見られたのはうれしかったですが、やっぱり青空の中の霧氷が見たかったな〜。
この冬、またリベンジしようかな〜。
こんどは、おニューのピッケルとアイゼンを持ってね♪

 

■駐車場情報■
《\1,000/日》
 渋の湯に一般者も停められる駐車場があります。川を渡る手前の大きな駐車場には20台程度は停められると思います。ここにはトイレもあります。

 

 

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