やったね、コウシンソウ♪

 ††White Roots††

庚申山・皇海山

 

 

■標高■

■形態■

1892m・ 2144m

避難小屋泊(前日車泊)

■日時■

■メンバー■

2006年6月17-18日

2人(らす★・白音)

■天気■

■交通手段■

 17日(晴れ)・18日(曇り後雨)

マイカー

■登山口■

 ■山域■

 栃木県

 足尾

 

 

 

■コース■

 銀山平(4:30)→一の鳥居(5:20)→庚申山荘(6:30-6:45)→庚申山山頂(8:05-8:15)→迷ポイント(8:30-8:40)→鋸山山頂(10:45-10:55)→不動沢のコル(11:25)→皇海山山頂(12:15-12:30)→不動沢のコル(12:55)→鋸山(13:40-13:50)→六林班峠(14:45)→庚申山荘(17:15-泊-9:00)→(お山めぐりコース)→コウシンソウ群生地(11:15-11:40)→庚申山荘(12:10-12:40)→一の鳥居(13:25)→銀山平(14:15)

 

皇海山は以前、皇海橋からの最短ルートにて狙おうと考えたことがあり、魔の栗原川林道を車高の低い以前の車にてトライし、半分も進めずに断念したことがありました。
他のルートで行けたらな〜っとぼやっとは考えてはみていたもののその頃の私達では力量不足。なんとなく皇海山からは足が遠のき、100名山最後は皇海山になるのでは?な〜んて話していたことも・・・。
お花に興味を持つようになって、庚申山のコウシンソウもいつか見てみたいな〜と考えるようになり、それならば、コウシンソウの時期に庚申山と皇海山を行ってみたいという気持ちが強くなりました。
・・・で、タイミングを見計らっていたのですが・・・今年、ようやくTRYしてみようか?ということに。
しかし、結構なロングコース、おまけに破線ルートに危険マーク。無理そうだったら引き返せばいい、山は逃げないのですから・・・ということを常に念頭におきつつ。
事前に色々調べてみると、コウシンソウもさながら、みて見たいお花の1つであったクリンソウもすばらしいらしいし、かわいらしいユキワリソウも咲くらしい。
最大の目的はお花たちに出会うこと、ついでに皇海山も登っちゃおう!
ということで、お花の時期を見計らって出発しました。

コウシンソウは、お山巡りコース上に沢山あるそうなので、当然お山めぐりも予定にいれるのですが、皇海山とお山巡りの両方を行くのは日帰りは不可能。ということで初の避難小屋泊まりです。
テント泊よりも荷物が楽だろうって思ってたのですが・・・山荘には布団はあるらしいけど、状態がわからないのでシュラフもマットも持参。自炊なので食料はテント泊と一緒・・・って、食料係の白音はテント泊と重さがぜんぜん変わりないんですけど(^^;
テントなしのらす★だけが得してる?

【1】銀山平には2時ごろ到着、少しばかり仮眠した後に日の出前に起き上がる。あまり暗いうちから出発するのはいやなので薄明かりが見え始めた4時半頃出発。
とはいえ、まだ暗いし、お花があってもよく見えないし写真に撮れないので、庚申山荘まではただひたすら歩きます。
【2】そんなこんなで2時間ほどで庚申山荘に到着。大荷物の割りに早かったな。
ここで、サブザックに荷物を詰め替えてロングコースに向けて出発です♪
 【3】庚申山荘からの登り、ここからはお花ゾーンに突入。まわりも明るくなってきて写真を撮りたいモードに・・・。目立つのはピンク色がかわいらしいユキワリソウのお花(*^-^*)
お山めぐりコース上ではなくてもコウシンソウがあるらしい・・・事前チェックにてそんな情報があったので、キョロキョロしつつ・・・。
怪しい踏み後がたびたびあります。
最初のうちは踏み後の方に行ってみたり・・・でも良くわからない、見当たらないな・・・見逃してる?
とってもチッチャイらしいですからね。
そんなこんなを数度しているとらす★が、今日は行程長いからカンベンして〜・・・っていうのでしぶしぶ踏み後探検は諦める。

 

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【4】雲は多い割りには展望は良いみたい。天気は回復傾向。
【5】お山巡り分岐に到着。ここまでコウシンソウはみつからず・・・。
さてさて、庚申山方面に向いますよ〜。

【6】分岐から少し登った所の大岩の前、後ろから早い単独の男性が登ってきたので脇にどけました。
ふと上を見上げると・・・むむっ、これはもしや!
写真でしか見た事のない小さなお花が目に飛び込む。自分の頭の高さより1mぐらい上ぐらい。
コウシンソウだぁ〜!
我々が大興奮で騒いでいると、男性がコウシンソウどれですか?って、「あの、上の方に咲いているお花です。」「あの、黄色いやつですか?(写真の左下に写っているキジムシロを指して。)」「えっ(^^;、その隣にいっぱい咲いている小さいお花です。」「ふぅ〜ん。」
行っちゃいました(^^;
関心は人それぞれですね。


 



【7】遠いので望遠バリバリでしか撮れないな〜って思いつつふと手元を見たら、なんと!一つだけすぐ近くに咲いててくれた子を発見!ヤッター(*^-^*)
写真におさめることができました♪

【8】コウシンソウの場所を後にして庚申山山頂に向います、ここでなにやららす★のペースが上がらない。
私達はいつも、ペースが遅く、お花を見つけるとやたらと止まる白音が先頭、後かららす★がついてくるってパターンで歩くのですが、今日はなんだからす★が気が付くと後に離れて行きます。
気遣ってゆっくり進む、ここいら辺で今日は皇海山までは行けないかもなという雰囲気に・・・ひとまず庚申山の山頂を目指す。
庚申山の山頂に到着、山頂は簡単なプレートが置いてあるのみ、展望もないのでちょっと先に進む。
するとちょっとした広場になっていて展望が開ける。目の前に皇海山がドーンと!
ここで、らす★の復活を待つ、十分水分を取ってね。
大分復活してきたみたいなので今度はらす★を先頭にして出発。
この辺りにはシャクナゲの花がわずかに残っているのですがほぼ花期は終了の様子でした。
 【9】やがて広い森の中に突入。ここで先導するらす★が、ずんどこ変な方向へ?獣道みたいな細い道を進んでいきます。それまで結構狭い間隔で設置されていた黄色と赤の四角いプレートの道しるべがこつぜんと消える。ちょっと、おかしいんじゃない?でもらす★があまりにも迷いなく進むものだから、方向は合ってるとか何か確信があるのだろうかと、とりあえず付いていく。いや〜な予感は的中。道間違ってました。来た道を引き返す。
プレートが途切れた場所に戻って見る。プレートの先にある笹をガサッと分けてみると・・・道が現れた!はい、こっちでした。
わずか10分の時間ロス。しかし、白音に大きな心的ダメージ。時間以上に長く感じました。

 

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【10】マイズルソウ。
【11】シロヤシオ、終盤。
【12】鋸山十一峰、おのおのに簡単なプレートが設置されてます。
すべて写真に撮ったつもりだったけど、家に帰って写真をみてみたら7個ぐらいしかなかったような・・・見逃したかしら(^^;
 

【13】薬師岳を過ぎたところで、ユキワリソウの群落が現れる。キャー(*^-^*)
大興奮で写真を撮りまくる!
らす★はかんべんしてねのプレッシャーを与えるのですが、白音には通じない・・・皇海山行けなくってもいいよ、お花楽しませて〜〜モード(^^;

【14】同じ場所にキバナノコマノツメも沢山咲いてました♪
【15】きりをつけてそろそろ歩き始めましょう・・・ってちょっと歩いたらイワカガミ発見!またもや写真撮影モード(^^;
ここであせんなくても、イワカガミはこの後沢山出てきます。このイワカガミ、色がすごく濃いです。

 

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【16】ミツバオーレンも現れて、ウキウキ♪
【17】だんだん迫ってくる皇海山の景観も良い♪
【18】しばらくは普通の道だったのですが、難所は蔵王岳の後。
まず写真の鎖場を下る。(へっぽこの私には(^^;)スタンスが少なく苦労するが、それほど高さはなく高度感はないのが救い。
その後は、鎖場をトラバース、小さなハシゴを登った後に、やや長めの鎖場を登る。登りなのが救い、ここ下るのはちょっといやかな?
いづれにしても、ボルダリングをちょっとかじっててよかったな(ほんの数回だけど・・・)・・・と言う感じです。三点保持の感覚がとっても大切。やってなかったら(私の場合)ちょっと通過は無理だったかな?

 

 



【19】ミヤマハンショウズル。
【20】鋸山山頂に到着、シャリバテ気味なのでオニギリをひとつかじる。
さて、進む?撤退?どうする?
ちょいと微妙な時間。
気力があるなら進んでみましょう!
 【21】鋸山山頂にはシリーズ山看板が!私達は始めてみるカエルバージョンがありました♪

 

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【22】オオカメノキ。

【23】しかし、この日は相当天気が良かった。暑くて暑くてダレダレに・・・。最初の頃に体調が悪かったせいもあって結構、水を飲んでしまったこともあり、持参した水の量が足らない感じに。
まだまだ行程は長いので加減して飲まないと・・・でもプチ脱水状態だったかも。
やっとこさ不動沢のコルに到着。
ここで皇海橋の方から登ってきた単独の男性と少しお話をする。これが、ブログをやられているキムチさんであることが後々判明!

【24】皇海山エリアにきて新しく現れるお花はこのカタバミと・・・。

【25】このタケシマランのみ。これは1個しか見当たらなかった。
 【26】たらたらと登って山頂に到着。丁度人が途切れてたみたいで独占・・・は無理です。
なぜかと言うと・・・山頂はビッチリとハエが覆いつくしてます。ハエの王国ですよ┐(´д`)┌
仕方なく、ハエを避けて少し下がった場所で休息。ネーブルをむいて食べる、貴重な水分源だぁ〜。
ほどなくキムチさんが登ってきた、少しお話ししてキムチさんはハエびっちりの山頂の方へ向われました。
 【27】皇海山山頂を後にして再び鋸山方面に向う。あれを登り返すのか・・・げんなり(^^;
鋸岳に到着するとここもハエの王国となってました。
続いては六林班峠方面に下ります。
写真は鋸岳を過ぎた所からの皇海山の展望、気づけばあんなに遠くなっているのですね。

 

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【28】ここにてかなりのヤブヤブの洗礼をうける。
プレートを頼りに進みます。
六林班峠手前で前を歩くテント装備の単独のおじさんに追いつく。おじさんは我々がかなりそばに来るまで、我々の存在にきづかなかったみたい。気づくと、うれしそうに咳をきったようにしゃべり始めました。
この道ってあんまり人に合わないのでうれしかったのかな?
おじさんは、昨日、庚申山荘に泊まって今日、皇海山まで歩いてきたらしく、今日は六林班峠でテントを張って明日、袈裟丸方面に向うそうです。
すごいな〜!
【29】六林班峠に到着、おじさんと別れて庚申山荘方面に向います。
【30】ベニサラサドウダン。

 

 



【31】細い川を何度も何度も渡ります。
【32】ズダヤクシュ。
 【33】後半はアップダウンの少ない快適な道、それゆえにテクテク快調に歩いているつもりで、コースタイムより早く着くんじゃない?なんて余裕だったのですが・・・。
あれ?行けども行けども同じような道の繰り返し、もうそろそろ着くんじゃないの?・・・を何度繰り返したことか・・・単調すぎるのがかなり苦痛に。
しまいにはキツネかタヌキに化かされているんじゃないかって気分になる。
あれ、きっと小屋だよ・・・って思ったら、木だったり、岩だったり・・・幻覚まで見るようになったのかしら(^^;

 

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【34】気が付いたら周りにサルがいっぱい。

【35】山荘に到着、長かった〜!
山荘には結構人が入ってました、ほとんどの人は今日、下から登って来て明日歩く予定の様子。
夕食を食べて布団を敷く。
シュラフとか出すのが面倒なので山荘の布団を使用。
みんな寝るのが早くって6時ぐらいにはまわりがみんな静かになっちゃった。いびきの音も・・・。
我々も今日は疲れたのでおやすみなさ〜い。布団がちょっと湿気ているのが気になってあんまり良く寝れなかった。

翌朝、今日はブログ仲間のtacoballさんが、天気が良く、体調が良ければご一緒する予定でした。
空を見上げるとあいにくの天気、朝方は曇り程度だったのですがだんだんガスも濃くなってくる。
天気が悪ければ無理せずにと話していたので、こんな天気では来ないだろうなと思いつつタイムリミットの9時まで待つ、連絡はつけられないので時間をくぎっていました。
9時をまわったので出発。(tacoballさんからは後に風邪だったとのご連絡をいただきました。)
ここで、らす★がコウシンソウ昨日見れたんだし、お山めぐりやめようよモード(^^;
え〜せっかくお花、見頃そうだし行きたいな〜!
うちの力関係が垣間見れますが・・・お山めぐり決定!
写真は山荘裏手のクリンソウ♪

【36】お山めぐりに出発!時計回りに進みます。ウツギの花。


【37】お山めぐり分岐からすぐ、怪しい脇道発見、ハシゴまであるし・・・行って見ましょう!
(本をみると、脇道ではなく昔はここが道だったみたいですね。)
ハシゴを登って一番奥の岩まで近づいてみると・・・ありました、コウシンソウ!ここのはまだつぼみでしたが、目の高さに咲いていて感動!下のアルバムの真ん中の写真ですね♪
 【38】そしてしばらく進むと、進行方向左手に岩穴が現れる。穴の入り口にもコウシンソウが束で咲いてました。案外見つかるものなのね♪
そして更に進む、脇道と本道の区別がつかないような場所にでて、脇道の方が本道であると勘違いして左手に進むと・・・目の前の壁に、コウシンンソウの大群生!
写真のように、こんなに咲いているものなの?ただただびっくり!

【39】カラマツソウの一種。

 

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【40】めがね岩。
【41】やせ尾根を渡る。雨脚がだんだん激しくなってきました。いよいよ本降りモードに。
【42】そして第二のポイントはここ。ザックをデポして進んでいる人もいますね〜。この奥にはまたもやコウシンソウの大群落、しかも広範囲です!
写真は下に、30分ぐらい居座っちゃいました♪

 

 



【43】岩壁にはユキワリソウもびっちり、かわいい(*^-^*)
2つともまた晴れた日にみたいよ〜!

 

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【44】庚申山荘に戻った後、お昼を食べて荷物をまとめて下山です。
雨でしとしと、庚申山荘から下はあまり花も見当たらずただただ下ります。
【45】一の鳥居付近に咲いていたフタリシズカ、登りのときは暗くて撮れなかったので。
一の鳥居からは長い林道を1時間ぐらいひたすら歩いて充実の2日間は終了しました。
山バッチも無事入手してお疲れ様、また晴れた日にコウシンソウを見に来よう!

 

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■駐車場情報■
《無料》
 銀山平林道終点に数台分の駐車スペースあり。また、そのチョット手前には数十台程度止められそうな空き地もあった。

 

 

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