かっちょいー♪

 ††White Roots††

鹿島槍岳・爺ヶ岳

 

 

■標高■

■形態■

2889m・2670m

1泊2日・テント泊(前日車泊)

■日時■

■メンバー■

2005年8月19日・20日 

2人(らす★・白音)

■天気■

■交通手段■

19日(曇り)・20日(晴れ) 

マイカー

■登山口■

■山域■

長野県

北アルプス

 

 

 

■コース■

8月19日

扇沢登山口(5:20)→ケルン(6:35)→種池山荘(9:10-9:35)→爺ヶ岳(中峰)山頂(11:00)→冷乗越分岐(12:10)→冷池山荘(12:25-12:40)→テント場(12:50)

8月20日

テント場(5:05)→布引山(6:05)→鹿島槍ヶ岳(南峰)山頂(7:00-7:25)→布引山(8:05)→テント場(8:50-9:45)→冷池山荘(9:55-10:05)→冷乗越分岐(10:20)→種池山荘(12:30-12:55)→ケルン(14:45)→扇沢登山口(15:40)

  

 【1】 扇沢の駐車場に2時半到着。2時間ほど仮眠した後に登山口近くの駐車場に車を移動しました。
睡眠時間は少しでも長い方がいいですね。先
々週の焼岳の1時間未満の時より体調は比較的良い状態です。
今日は初めてのテント山行ということで2人ともこれまでに背負ったことが無いような重い荷物を背負って登山開始です。

【2】始めはモミジ坂と呼ばれる急坂を登ります。
よく整備された歩きやすい登山道です。
下草も最近刈ったばかりみたいでした。
【3】登山道には黄色いコキンレイカが目出ちます。
コキンレイカが姿を見せてくれるのは最初の樹林帯の部分だけでした。

 

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【4】最初の目標地点となる「ケルン」。
思っていたよりちっちゃくてかわいらしいケルンでした。
(ケルンの前には我々の足で登山口から50分程度の所に「八ッ見ベンチ」という地点もありました。)

【5】ケルンを過ぎてもまだまだ樹林帯は続きます。
「ケルン」の後は「一枚岩」、「石畳」、「水平道」、「石ベンチ」、「ガラ場」というように場所の特色を示した黄色い看板があります。
稜線までの登りでは、いつまでも扇沢の駐車場が見えていてなかなか進んでいないように見えるので「本当に進んでいるのか?」という錯覚に陥ります。
上の標識を数えていって進んでいることを実感していくのがよいです。
【6】岩小屋沢岳方面。
出発時には空は晴れ渡っていましたが、登るにつれてだんだん雲がわいてきました。
それでも、雲間から真向かいの山が目を楽しませてくれます。
沢沿いには雪渓も残っていました。
 

 
【7】 「ガラ場」付近にはミヤマキンポウゲの群落がありました。
【8】「ガラ場」付近。
【9】 「ガラ場」を渡り切ったところにはピンク色のシモツケが沢山咲いていました。

 

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【10】私は戦場ヶ原のホザキシモツケを見慣れているせいか、まるいシモツケの方が珍しく感じてしまいますが、実はホザキシモツケの方が珍しいもののようですね。
先週の戦場ヶ原のビジターセンターで始めて知りました。
【11】種池山荘付近に到着。
山荘の前はお花畑になっていました。黄色いウサギギクの花が沢山。
昨年の乗鞍以来1年ぶりのご対面です。乗鞍よりずーっと近くで見ることができてうれしいです。
【12】すでに咲き終わった後ですが、コバイケイソウが大群落になってました。
そういえば今年はコバイケイソウも当たり年だったようですね。
咲いている時にこれを見れた方は幸せですね。見たかったな。

 

 

 

【13】山荘前までの数十メートルが一番時間かかりました。
(というか、写真撮りまくっていてほとんど止まってました(^^;)
今回、お花の時期には少し遅いかなって考えてたのでこんなに沢山お花に出会えたのに感激です。
疲れもふっとびます。
【14】 というわけで、種池山荘周辺のお花畑です。
ピンク色のハクサンフウロが沢山ありました。見ごたえありです。
【15】そしてそして、辺り一面を覆い隠すように大群落のチングルマ。
既に花期は終了してますが、ひげひげの状態も見ごたえあります。
こんな大群落はこれまで見たことありません。ぜひ、花が咲いている時期にも訪れてみたいです。
いつになるか分かりませんが(^^;

 

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【16】爺ヶ岳南峰への緩やかな登り。
ライチョウはいないかなとキョロキョロ辺りを見回すのですがなかなかいるものではありませんでした。
【17】 爺ヶ岳南峰に到着。
【18】爺ヶ岳南峰からの下り、コマクサの保護区がある地点でライチョウの親子に出会いました。
4,5匹くらいいたかな?「クー、クー」とちっちゃな声で鳴いています
o(´∀`)oかわいい〜。 
今回の目的一個目クリアです。
 

 
【19】爺ヶ岳中岳に到着。
ここからは周辺の展望がみごとなはずですが、残念ながらガスガスで何も見えません(>_<)
【20】冷池山荘に向かいます。
途中、食いちぎられたハイマツの果実が散乱していて、何か動物でもいるのかな?
と考えながら歩いていると、お猿さんの集団に遭遇。犯人を発見です。
お猿さんもこっちに気がついてじいーっと見てます。結構こわい。
先に進むには脇を通らなくてはなりません。困って立ち竦んでいると、単独のお兄さんが後からやってきました。
3人寄れば恐くない?と3人で進みます。
お猿さんは逃げてくれました。お兄さんありがとう。
キレット越えかな?がんばってね。
【21】 ウツボグサの群落。

 

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【22】爺ヶ岳北峰からの下り、冷乗越付近。
稜線上に冷池山荘が見えます。この一帯の稜線は写真向かって右側の長野側からガスが上がって来やすいようです。
今回の2日間も午後には長野側はガスで埋め尽くされました。
【23】冷池山荘に到着。
このころにはテント装備の重みで2人ともへろへろです。
受付(テント場使用料:500円/1人)を済ました直後、雨が降ってきました。
小屋で雨が上がるのを待ちます。幸いすぐに小降りになりました。さて、テント場までもうひと登りです。
たいした登りではないのですが、この登りが最もきつかった、すっかりよれよれになってました。

【24】テント場に到着。
2張りの先客、1つは単独の男性、もう一つはやけに大きいな・・・若い団体さんでした。
いつまた雨が降り出すのか分からないような空の中、馴れない手つきで準備します。
後から来た年配のご夫婦が馴れた手つきで手早くテント設営してました。
もう一人単独のおじさんがやってきてこの日は5張りのテントで広いテント場を悠々と使用しました。
平日はいいですね。

 

 

 

【25】テント設営後は、夕方までテント場でまったり。
すると、だんだん周りのガスも晴れてきて雲間から正面に剱岳が顔を出しました。
初対面の剱岳、かっこいいです。いつかは我々も行けるでしょうか(^^;

【26】テント場の東側ではブロッケンが綺麗に見えました。
この辺りでは、22番、49番の写真みたいに東側の斜面に常にガスが立ち込めてました。
ゆえに西日が差すと冷池山荘付近はほぼどこからでもブロッケンが見ることができます。
テント場から山荘へと向かう道ではずーっとブロッケンが見えていて楽しいです。
これで目的2個目クリアです。
この後、夕食を取りつつ夕日を待ったのですが、西側も雲が立ち込めてきて残念ながら期待していた夕日に赤く染まる立山・剱を見ることは叶いませんでした。


【27】2日目です。
朝3時過ぎ、若い団体さんは撤収作業を始めだしました。
彼らの話し声やら笑い声で目が覚めてしまい、予定より早いのですが我々も起き出しました。耳栓が必要ですね。
まずはトイレへと、ヘッドライト装着して小屋へ向かいました。
このテント場は小屋が遠いのが難点です。
小屋のトイレは綺麗で、明かりも灯ってました。
テント場まで戻った後は朝食。明るくなりだした空をしばらく眺めた後に山頂に向けて歩き出しました。
少したったころ、一面の白い雲海の中から昇る日の出を見ることができました。感動!!

 

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【28】鹿島槍の山頂方面も朝日で赤く染まっていて綺麗。
前日、夕日が見れなかった分をこれで取り返しました。
【29】チングルマも果実も朝日で赤く染まります。朝露で濡れてきらきら。
【30】テント場からこんなに近いところにこんな花畑があるとは・・・。
昨日の時間があるときにゆっくり散策しておけばよかったなとちょっと後悔。写真はクルマユリ。
 

 
【31】朝日でうっすら赤く染まるイブキトラノオ。
【32】立山・剱方面も朝日を浴びてうっすらと赤く染まります。
こちら側の山影が映ってしまうのがちょっと残念ですが、やっぱり剱岳はかっこいいです。
でも、やっぱり夕日が見たかったな。
【33】空身は良いですね足取りも軽く、らくらく布引山に到着です。

 

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【34】布引山から鹿島槍南峰への稜線です。
山頂まで特に危険な場所も無いのでお散歩気分です。
【35】軽い足取りを遮るものの存在が・・・。
稜線はお花がいっぱい。沢山の花々が先に進むのを遮ります。止まってばかりです。
写真はホタルブクロ。
【36】タカネマツムシソウも見ることができました。濃い色をしてますね
 

 
【37】タカネツメクサ。
【38】キキョウの花。
【39】 山頂に到着。

 

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【40】山頂からの展望は見事でした。
五竜岳方面の展望。かっこいいー。
雲海がまた格別です。すべての苦労を忘れさせてくれる瞬間。
【41】山頂は人で賑わってます。
【42】爺ヶ岳方面の展望もすばらしい。

 

 

 

【43】北峰方面。
北峰にはコースタイムで往復50分と書いてありました。
見る限りもっとかかりそうなきもするのですが・・・。
いずれにしても今日中に下山する予定なので今回はパスです。
【44】いつまでもこの景色を見ていたいのですがそういうわけにもいきません。山頂でナシと羊羹を食べた後に、展望を楽しみつつ下山です。下山時には早くも長野側からガスが上がりはじめてます。
【45】紫色のトリカブトが沢山咲いています。


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【46】今回の目的の1つがこのトウヤクリンドウ。
稜線に出るとあちらこちらに咲いています。
山頂からの帰り、陽が差し出したせいか、登りの時は閉じていた花が一斉に咲き出した模様です。
見事に咲いていた物を見つけたのでパチリ。
【47】 テント場近くの花畑まで戻ってきました。
ほんと見事です。この季節はハクサンフウロとウサギギクが見ごたえありです。
【48】テテント場にもどるとテントは2張りになってました。
我々のものと年配のご夫婦のものです。他の人たちはみな縦走だったようですね。撤収作業をしているとツアーの団体さんがぞろぞろと登って来て小休止し始めました。
珍しそうに、「若い人が2人でテントしているわ。」ですって、らす★は若くないけどね(^^;
 さながら動物園で見学される動物の気分。
 

 
【49】さて、帰りますよん。
爺ヶ岳の巻き道を右手に立山剱を見つつ種池方面へ。
朝方、雲海を形成していた雲が気温が上がって上昇してくるみたいですね。
ガスがかかってくると寒くなるのが普通なのですが、この東側から上がってくるガスってすこし生暖かいんです。

【50】タテヤマリンドウ。
【51】 種池山荘に到着。昨日と打って変わってきれいな青空です。
今日は休日なので登ってきた登山客で賑わっていました。
山荘では缶コーラを飲んでご満悦。
我々は2人ともお酒は苦手なのでビールよりコーラなのです。山で飲むコーラは格別です。

 

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【52】帰り道は登りで撮り損なったお花の写真を撮りつつ下山しました。
【53】 キリンソウ。
【54】イワオトギリ。

 

 

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【55】オオバミゾホオズキ。

種池からの下山時にまた少し雨に降られました。
やはり午後には少し天気が崩れてしまうようです。
でも、樹林帯の中でさほど気にもならず、無事下山できました。
しかし、今日の行動時間は10時間を超え二人ともへろへろになりながら扇沢へとたどり着きました。

 

■駐車場情報■

立山黒部アルペンルートの基点である扇沢には有料、無料含めて750台分ほどの大きな駐車場があります。しかし、柏原新道の登山口までは10-15分ほど離れています。柏原新道の登山口付近にも30台程度の駐車スペースがありますので、空いていればこちらが便利です。トイレは扇沢駅を利用のため、我々は最初扇沢に停めて出発前に登山口へ移動しました。

 

■登山道のコンディション■

 北アルプスの入門コースと呼ばれるように、危険箇所も無くよく整備されているので初心者にも安心なコースだと思いました。

 

■膝日誌■

対策:トレッキングタイツ・軽登山靴・ダブルストック

痛みの度合い:★☆☆☆☆

 今回はテント装備での登山なので重い分膝への負担が増大します。登りがメインの1日目はクリア。そして、膝への負担が響くのが2日目の下り行程です。種池山荘からの長い下りの途中右足に違和感を感じ始めました、すぐに痛みに移りそうな気配。それまで使用していたダブルストックを使うのをやめてペースを落として下るようにするといつのまにか膝の違和感は消えました。しかし、違和感が消えた代わりに足の疲労感がひどくなり結局最後のころはずるずると下る羽目になってしまいました(>_<)。まだまだ修行が足りませんね。

 

 
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